『起きて寝て』『Best Of Tokyo Ska 1998-2007』+2
先日、久々に、CDショップに出かけた。今年初めての買い物である。50年代、60年代のJAZZが好きなんだけど、新しいものもボチボチ聞くようになった。今回は、新譜を中心に、少し間口を広げて購入。たまーに、音楽の話題。こんな音を聞いています。
まずは、PE'Z(ペズ)『起きて寝て』-FUNNY DAY & HARD NIGHT-。
5人組の若手日本人のインストバンドだ。タイトルが面白い、『起きて寝て』。2枚組のスタジオ録音。唄ものではなく、しかもライブでない。オリジナルばかりのスタジオ録音で、しかも2枚組は、そうめったにない。2枚にボーナスの1枚も加わえると、150分以上とギッシリ、36曲。ちょっと一気に聞くというわけにはかないけれど、曇りのない、勢いのある音で、鼓舞されるような元気がでる。侍ジャズか。もう厳密なジャンル分けなど無用だものなー。ジャズもロックも音には違いわないけで、ノリのいいリズムと、カッコいいメロディーで、この手の音が若い人たちには売れているようである。
もう1枚、映画も、実物の谷中もステキだった、東京スカパラの唄ものベスト盤。
東京スカパラダイスオーケストラ・『Best Of Tokyo Ska 1998-2007』
こちらも2枚組。上記と共通した土壌をもつ音楽だけど、この分野の日本でのパイオニア。海外のファンも多い。そのキャリアの後半のベストもので、ゲストのボーカル入ったものが集められている。ホットで、カッコいいという分野の音楽だね。
3枚目は、ジャズ・トランペッター、ウイントン・マルサリスの新譜。
『From the Plantation to the Penitentiary』(プランテーションから刑務所へだけど、邦題は、「自由への誓い」)
この人、ぼくと同世代で、デピュー当時からジャズ界の救世主として登場し、いまやジャズに止まらず、アメリカを代表する文化人として高く評価されています。でも、昔からなぜか苦手。最初は、新譜出る度に買ってたけれど、ここ10年はご無沙汰でした。黒人としてのアイディティナィに基づく政治的な主張をもった作品にも熱心で、ピュリツァー賞を受賞したりもしています。で、プロテスト性の高い音楽なのだけれども、若い女性ボーカルがフューチャーされていたり、ウイントンのラップ入れだったりと、かなり意外な1枚でした。表題曲は、ちょんと南部の雰囲気が出た1曲だけど、全体的にも、もっとネバッとした感じかほしいですが、そう感じるのは、黒人プロテスタントのステレオタイプの影響でしょうか。
最後は、ジャズ界、1、2争うギタリスト、パット・メセニーと、若手ナンバーワンの呼び声高いピアニスト、ブラッド・メルドーのディエット。『メセニー メルドー』
一世代も違う、2人のアーティストの共演。そこで展開されるのは、お互いが丁々発止しあったプレイするというより、静かで、尊重しあい出会いという音がします。どことなく、「邂逅」という響きが似合う音楽でした。もっと聞けば、かなり好きになるかね。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 『サマー・オブ・ソウル』~あるいは革命がテレビで放送されなかった時~(2021.10.01)
- 『ソング・オブ・ラホール』(2016.12.15)
- 『ミスター・ダイナマイト』~ファンクの帝王ジェームス・ブラウン(2016.10.21)
- 「わたしの7+7」(2016.08.15)
- 清志郎ばかり聞いていた夏(2015.09.01)
コメント
ブラッド・メルドー…どっかで聴いた名前だなと思ってたら、1枚持ってました。昔CDショップで流れていたのを聴いて衝動買いした一枚。私が好きなレディオヘッドというバンドの曲をカバーしてたのが気に入って買ったんですね。他の曲も良かった。うん、久々に出してきて聴いてみよう。
投稿: MANU. | 2007年4月23日 (月) 09:23