今日の仕事
珍しく、高齢の方の相談が入った。年齢に関わらず、人生に悩み事は尽きない。また年齢に伴って、心配の中身も変わっていく。今回は、一般の「僧侶」としての知識が必要なケースだったが、どんな場合でも、できるだけ丁寧に聞いていこうと思うが、それが伝わるだけでも、安心感が生れるようだ。たまには、外の空気を吸って気分展開にもなるし、話し相手になってもらえたことを喜んで帰られた。
少し手直しした同人会ニュースの発送は若い人にまかせて、所轄官庁である京都府に提出する、宗教法人の役員や会計に関する書類を作製した。総会から4ケ月以内の提出が義務づけられている。この法律は、例のオウム事件以降、世論の後押しで成立したものである。宗教界からは、反発の声もある。罰則規定もあるが、以前は、提出拒否している法人もあったが、現状のところではどうなのだろうか。国家権力による、宗教への介入の前兆となるなどの危惧があるのだが、一方で、オウム事件の大暴走の後だっただけに、すんなりと受け入れられた面もある。現実は、難しい問題が横たわっている。
子供のお迎えの後は、悟朗先生たちを交えて、来年度の法座の行事の確認を、ゆっくりとした。高齢にもかかわらず、ご法を活力に、まだまだ一線での活躍され、また皆様からも、ご支援いただいていることが、ほんとうに有り難い。報恩講で初めてお参りされた皆さんからの、感動的なお手紙もいくつか読ませていただいた。
夜は、事務連絡会議。仏青、日礼、広報、テープ、書籍、会計、事務一般の責任者が顔を合せて、現状と、問題点などを分かち合う。いわゆる「ほう・れん・そう」であると同時に、問題をひとりの人が抱え込むのではなく、みんなで共有する場にしたいのである。
初めて、ちょっと組織らしいことができるようになった。ここ10年のことを考えると、万感思いがあるといえば、大げさなようだけれども、それに近い。ほとんどひとりでやっていたことを、こうして分かち合えるようになっただけでも、素晴らしいのだ。当然、ぼく自身の仕事の内容も変わってきたし、その分、違った責任が生じている。仕事として働いている人も、ご恩報謝としてお願いしている人も、それぞれであるが、みんなの願いはひとつ。このお念仏をいかに自分が聴かせていただくのか。そしてその歓びをいかに、他の人達に分かち合えるのか。建前ではなく、純粋にそこで心をひとつにし、分かち合える人達を得たことが、ほんとうにうれしい。もちろん、課題も明らかになるし、当面の抱えている問題あるが、ひとりではなく、有機的に連帯していることが確認できただけでも、ずいぶん力をいただける。グズグズなんか思ってられないや。
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