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カラス~大量廃棄の現実~

 今朝、ゴミの日。ほんの少し出遅れた。別にゴミ収集に送れたわけではないが、カラスや野良ネコ避けのゴミネットを出すのが少し遅くなった。会館の横が、自然とゴミの集積場になって、それをカラスが狙っているのだ。袋が破られカラスの餌食になっていた。正月、5日間のゴミ。有料化にともなって、多少ゴミは減ったものの、さすが年始は多い。鳴き声に、早く気がついたので被害は1袋のだけですんだが、ネットをかけ、あたりを掃除する間も、電柱の天辺に2羽のカラスが、こちらの様子を窺っている。ついでに、水撒きをし、玄関の清掃をすると、ここは無理と思ったのだろ。今日はあっちこちっで大量のゴミが出ている。カラスは、別のゴミを狙いだして、動きだした。

 ぼくにとっては、野良ネコやカラスの餌食になって、目の前の道が汚くなることが不快だという、自己中心的なものだけれども、もっともっと根の深い問題がここにはある。ぼくたちの現代生活の、まぎれもない事実。大量生産、大量消費、そして大量廃棄。少々ゴミを有料化しても、簡単に解決される問題ではない。しかも、家庭ゴミの4割が食べ残しの食品。しかも手付かずまま(パックのラップのまま)廃棄されるものが15%以上あると、数年前に京都市の調査記録が出た。それを抜け目なく狙う動物たちがいるのも、当然だ。

 案外、人間のいのちを粗末にすることも、ここに直結しているのじゃないかなー。生き物(食べ物)、生きとし生きるもののいのちを粗末にして、わがいのちのみ尊いなんて理屈は成り立たないものね。一気にお釈迦様の時代に帰ることは無理だ。しかし、在家止住、肉食妻帯の浄土真宗の精神なら、今の社会にも働きかけることができるのではないか。他力のお念仏に遇って、ほんとうに勿体ないことを教えていただく以外には、道はないんじゃないかーとも思いますが、皆さん、いかがでしょうかね。

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