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。「TOUCH THE SOUND」~そこにある音~と、年の瀬の風物詩

 年の瀬ですね。

 毎年の恒例ですが、母のお供で、年始の買い物に出かけました。主におせち関係です。四条河原町の高島屋の地下がいつもの場所、高校生のころは荷物持ちで、今は、車の運転手と荷物運び役。買い物の間、しばらく時間があるので、電気屋街に回って、とうとうデジカメ購入しました。ぼくは、ケイタイ、デジカメ、そしてオーディオ・デジタルプレーヤーを持っていなくて、固定電話、35ミリフィルムの一眼レフ、そしてCDかMD(ときには、LP)の生活でしたが、この一角が崩れました。しかも、かなりポイントが溜まっていたので、一円もお金を払わずに購入してきました。かなり得した気分。なかなか面白い。

 すこし時間あったので、パーク・カフェまで歩きました。錦もにぎやかだったし、三条の三嶋亭(高級な和牛肉ですね)も長蛇の列。景気は少し回復ぎみなんでしょうか? バーク・カフェは、ワンプレートですが、なかなか料理とコーヒーが美味しい。今日は、水菜と貝柱のオイルパスタに、マグロのフライ、ゴルゴゾーラがかかったサラダ。となりの女性二人は、「エビちゃんって、しゃべらんほうがいいね」などと、ほんとうにたわいものない会話。左隣は、まだ付き合いて間がない女性が年上のカップルと見たが、。そんな雰囲気の中で、玉城康四郎博士の『仏教の根底のあるもの』を再読する、ぼくってどうなのーという感じで。まあ、これが現実。

 高島屋の地下は、例によってごった返しておりましたが、今年は少し違う楽しみがありました。それは、5月ごろ、ここで撮影された「音」の映画を見たから。「TOUCH THE SOUND」~そこにある音~。この映画、真宗者はこころ撃たれますよ。打楽器奏者のエベリン・グレニーが主演。彼女は、子供のころに聴力を失ったが、グラミー賞に輝く音楽家として活躍されています。耳が聞こえないので、記者がよく質問するそうです。「どうやって聞いているのですか?」 すると彼女が答える。「では、あなたは、どこで聞いているの?」-おおー。ほんとうそうだ。どこでぼくは聞いてるんだ。「耳」か「頭」か「習慣」か。そして彼女は答える。「私は、自分をオープンにして、体で聴いてる」と。「聞くことは何かに触れること」「聞くことに始まって聞くことに終わるの」、いやいや、その言葉のひとつひとつに参りました。その彼女が、音に出会う旅の途中で日本にも立ち寄り、新幹線の中、交差点、繁華街、そして京都の石庭、さらにこの高島屋の地下売り場でも、体を耳にして、自分をオープンにして(はからわないでね)音に触れているんです。これは騒音、雑音なんていう区別がないわけですねー。残念ながら、ぼくはほんの一瞬、そんなことが蘇ってきたけれど、やはり、活気があるけれど騒がしい。「人だらけで、空気悪いーな」と思う凡人ですけれどね。

 今夜も、たったいまレイトショーで、今年最後の1本を見てきました。これは壮絶。なんてぼくたちは甘いんだろうかーと、自分の小ささを教えられたね。チベット(中国)映画、「ココシリ」。京都初で、今夜1回限り。そのあと、3本立てのオールナイト上映でしたが、こちらはパスしちゃいました。

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