『二番目のキス』 Fever Pitch
気分転換をかねて、京都4みなみ会館へ、100分ほどの映画観てきました。劇場がバリ近だと、華光誌と法座の合間で忙しくても、ちょこちょこと出かけて、気分転換ができるのがいいですね。12月1日で、「映画の日」。でも、空いてました。もっとも、ぼくは会員なので、いつも1000円で観れるので、メリットないですが。こんな日は、ライトコメディーがいい。間違っても、ゴダールやハネケ、ソクーロフでは、ちょっと重すぎ。で、「2番目のキス」Fever Pitch、観てきました。
面白かった「メリーに首たけ」の監督:ピーター&ボビー・ファレリー兄弟。主演女優が、ドリュー・バリモア ときて、男優も、ウディアレンの佳作「僕のニューヨークライフ」に出ていた、コメディアンのジミー・ファロン。だいたいの路線は分かります。ライトコメディで、ちょっとホロッくる恋愛物もの。しかもタイトル(邦題)からは、女性向けの恋愛映画のように見えますが、実は、その路線に加え、野球映画史上に残る快作。特に、大リーグ好き、レッドソックス・ファンにはたまらない1本。野球狂向けですね。何ごとも、マニアといかう、熱狂的するものがある人って、その部分を切り取ると無性に面白い。
冬、レッドソックスの本拠地ボストンで、ばりばりのキャリーで、セレブを相手に、人生勝ち組のはずのパリモアが、高校教師の男(ジミー・ファロン)の、やさしさと、ユーモアーと、人間的な魅力で引き合い、互いに惚れるんですが、ただ、彼には信じられないほどの1番大事なものがあった。それが、レッドソックス。もう夏の男になると大変。一時、日本でも「ダメ虎」といわれて、人気はあっても優勝から遠かったタイガースなんてもんじゃない。「バンビーノ(ベーブルース)の呪い」で、いつもあと1歩のところで、ワールドチャンピオンに見放されること、86年間。でも、愛すべき球団を、熱狂的に応援しまくってきた。
ところが、映画の撮影の時に(昨年のことですが)、レッドソックスが呪いから開放されて、奇跡的な大逆転優勝をするわけですね。おかげで映画のラスト変わったそうですが、全面的に球団も協力しているので、ライブでワールドシリーズ優勝するシーンも収められているというわけです。今年だったら、松坂の話題もきっと出ていたでしょうがね。気軽に、楽しめる1本です。
| 固定リンク
「映画(アメリカ・その他)」カテゴリの記事
- 『サマー・オブ・ソウル』~あるいは革命がテレビで放送されなかった時~(2021.10.01)
- 映画『ライトハウス』(2021.07.24)
- 『FREE SOLO』(2020.06.23)
- 今年も206本(2019.12.31)
- 『草間彌生 ∞ infinity』(2019.12.30)
コメント