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10月に観た、イタリー現代史の映画3題

 さて、10月は、偶然ですが、イタリア映画を3本観ました。

 まずは
、「13歳の夏に僕は生まれた」

Once_youre_born_0113  前半、けっこうドキドキしました。新興の富裕層に生れた子供が、父親たちと、ヨットでクルージングにでます。誤って海に転落するのですが、そこから物語は、難民問題、南北の経済格差の問題に展開していきます。難民を締め出している日本ですが、先進国やイタリアが直面している大問題。もう、子供の力では、どうしようもないし、一市民の力でも、どうしもよない問題です。でも、何ができるのかを、みんな、少し見つめていく感じがしました。ラストがなんとも、静かに、フォカース・アウトしていきます。このラストのなんだ? この 「?」がよかったかな。
 昨年でしたか、6時間をを超える上映時間で話題をさらった、「輝ける青春」の監督さんです。これは、個人史を追いながら、イタリー現代史を語る、大河ドラマ。話題性だけなく、その内容も、ぼくは好きでした。特に最後は、暖かな涙を誘うなー。自宅で、一気に、6時間見るのは、ちょっと無理でしょうがね。

 そしてもうひとつが、「夜よ、こんにちは」。

イタリー現代史の最大事件、モロ党首誘拐殺人事件(赤い旅団)を、犯人側のひとりの女性を題材にしてものでした。真面目な作品でしたが、ぼくには、ちょっと退屈でした。途中、コックリしてしまいました。

 そして、先日の夜は、京都にイタリア文化会館という、イタリア大使館の文化部があるのですが、そこで、イタリア語週間があって、1/4程度は、イタリアの人たちと、(字幕ですが
)、「星降る夜のリストランテ」を観てきました。知らない場所なので、ちょっとドキドキしながら予約して出かけました。

 これは、98年と作品ですが、あるレストランの一夜の夕食の、知的な会話の物語。さまざまな出会いや、会話があります。不倫に、出会いに、別れに、母子の葛藤にと…。ちょっと東洋人(日本人か韓国人かも)の家族の描かれ方に、恥ずかしくて目を背けそうになりますが、これも大事な役回り。ハートフルで、食事と、会話を楽しむ1本。イタリー映画ですが、ファニー・アルダンが、女主人。マリー・ジランも(ベルギー出身じゃなかっかなー)もでいます。

 映画内容ではないですが、イタリーの人達は、おもしろい場面は、大きな声をだして笑うんですね。日本の劇場なら、もう少しみんな静かに観ますね。楽しんでるーて感じでした。
 

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