『狩人と犬、最後の旅』+2
今日で、8月も終わり。京都は、まだまだ残暑厳しい。予報では、日中は34度になるようだ。それでも、朝晩はずいぶんしのぎやすくなった。見上げた夕方の空は、もう秋、雲が美しかった。
さて、今週は、久しぶりに映画の予定なし。華光誌に専念。今日も、かなり頑張って、誌上法話は、一応完成させて、悟朗先生の元へ。体験記や随想に入って、まずは割り付けなど、これで、38頁分のメドは立った。手直しは、明日以降へ。で、これまでに登場した以外の、8月に観た映画を書けるだけ。
『狩人と犬、最後の旅』(The Last Trapper)は、ノーマン・ウィンターという、実在 する壮大なるロッキー山脈に生きる、「最後の狩人」(The Last Trapper)の物語。とにかく大自然の描写が壮大で、美しい。幻想的な光景は、同時に想像を絶する自然の過酷さも伝たわる。そんな中で、自然や動物を観察し、必要なものを狩り、生態系のバランスを図る役割を担ってきたのだ。一方で、ここにも環境破壊の影響が押し寄せている。森林伐採などによって、獣道は破壊され、大自然なかで共存が難しくなている。今年限りの引退を考えていた男が、一匹の「ダメ犬」との出会いと、犬と信頼を気づく過程で、何かが変わっていく様子を描いている。
ぼくには、本人が本人役で登場するのに、ドキュメンタリーではなく、(回りは役者?)不可思議な、不自然な視線が、気になった。まあ、理屈ではなく「よくぞ撮ったな」という映像を見るのなら、断然、大画面で。それを楽しみのも悪くはない。それにしても、『ディープ・ブルー』『皇帝ペンギン』『グレート・ビキニング』などなど、この手の映画大流行り。ぼくには食傷ぎみ。それでも乗せられて観に行くのも、なにかの性だね。
『東京ゴットファザー』は、珍しくアニメ。悪くなったなー。
『リアリズムの宿』は、オフ・ビートの魅力。クスッとおかしかった。山下敦弘監督が、つげ義春の漫画を大胆にアレンジして描きあげた作品。ちょっとだけ顔見知りの、駆け出しの脚本家と映画監督が、ド田舎の駅に降り立っのだけれど、ここでトラブル発生。二人の仲介役の友人がこない。こうして、奇妙な男二人の旅が始まり、そこへ、真冬の海で泳いでいた少女か加わり、ふらふらと彷徨うように、鄙びた温泉街での旅がつづく。ドラマティックなことは起こらないけれど、クスクスおかしいです。
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