『阿弥陀経』(7)~諸上善人・倶会一処~

 『阿弥陀経』の正宗分(本論)は大きく三段に分かれる。前回の第一段で、阿弥陀仏の極楽浄土と阿弥陀仏の荘厳についての讃嘆された。次いで今回の第二段は、いかにしてその極楽浄土に生れるのかで、念仏往生の教説が示される重要な段で、さらに三節に分科される。  まず一、発願で、浄土往生の願を起こすことを勧められ、  次いで二、正因では、少しの善根功徳の行では浄土往生できず、念仏よりほかに浄土往生の因はなく、  その結果(三、正果)臨終に如来の来迎を受け、極楽に往生すると説かれる。  テキストに使っている現代語版【五】は(前回の最終節)(1)浄土往生が優れた聖者であり、(2)その浄土に往生することを願う(発願)。(3)少しの善根功徳では往生出来ず、(4)名号を執持する念仏往生(正因)し、臨終来迎での往生(正果)が説かれ、(次回の第一節)(5)釈尊自らが証明し、浄土往生を勧める(自証)の五分科の構成となっ...

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大谷本廟にて

 年忌法要を大谷本廟の一室で法要勤める。なんとなくこんな場所にくると身構える自分がいたが、総合受付に某先生の講演ポスターの掲示をみて、何となく妙な気分に。  お施主は、同人ではないが、龍大の職員だった関係で、冒頭で、皆様に称名念仏を勧めてくださり、勤行もご一緒される。今は、曹洞宗系の大学に教員をされていおり、同じように大学での宗 教行事があるそうだが、勤行の時、参列の皆さんは黙って聞いてい るだけで、一緒にお勤めされないことに驚いたといわれた。それひとつとっても、浄土真宗が僧俗の別のない在家止持の同朋教団であることがよく分かる。  法要の後、お墓参りへ。浄土真宗の墓石なので、多くが「南無阿弥陀仏」とか「倶會一處」と刻 まれているが、戦争中のものは随分と勇ましものもある。  久しぶりに親鸞さまの墓所にもお参りさせていただいた。ここが古い大谷本廟から移築された石窟跡だとい う。知りませんでした...

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第10回 広島「真宗カウンセリングWS」

   8月末のことだが、感想文を書いたので、ここにも一部アップする。なかなかすぐにブログが書けないのが、最近の悩みだ。  第10回を迎えた広島真宗カウンセリングWS。広島の真宗カウンセリング学習会も15周年の節目だったそうだ。種まきをされたS先生が最後まで心を砕かれ、バトンを受け継がれたM先生が育てられた真宗カウンセリングが、今、広島の地に息づいていることが力強く思えた。そこに、小生も参画させていただけていることも、とても有り難く感謝している。  真宗カウンセリングの学びは、単なる知的学習(研究)だけではない。体験として研修し、さらに各人の実践(お寺や地域の活動、家庭問題)がなされ、その課題が再びた研修で語られ、共有されることで深められていくプロセスである。その意味では、頭の理解に、体験的な学びが加わり、それが身のレベルにまで深められて、生き方にも影響を及ぼしていくので...

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教行寺法座

日本列島を縦断した台風は猛スピードで北海道へ。台風一過で、蒸し暑い一日になる。  壮年の集いに引き続き、奈良の教行寺への布教。台風で足止めされた高知のYさんも同乗し、連れ合いが運転する。朝座、昼座共にたくさんの参詣者があり、華光の方も10名近くおられた。四国、広島、福井と遠方からのお参りである。有り難いことだ。  寺院布教だからと別に内容が代えるわけではないが、例話は身近な話題を中心に、お聖教の引用も馴染みのあるものに心がけている。2座あったが、それぞれ和讃のお取り次ぎ。前席で「生死の苦海」や「五濁悪 世の衆生」といった人生の実相を語り、後席は「如来の願船」や「弥陀の名号」という如来様からのはたらきかけについてでいただく。結局、真宗のお救いは、人生の苦の対症療法、目先の救いではない。むしろ、そこは自分の業縁として受けていくしかない。しかしただ火の粉を払うことに一喜一憂するのではなく、迷いの...

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壮年の集い雑感

今回の壮年の集いは、いままでにない雰囲気があった。  ひとつは台風接近で落ち着かない人がでたことだが、これは状況の問題なので致し方ない。  もうひとつは、昔の仏青や壮年メンバーたちが数年ぶりに参加されたこと。特に、ぼくのグループは仏青の同窓会メンバーが多くて不思議な気分になった。「学生時代、AさんとBさんの3名で、聞法の集いのあと七条大宮のカフェでお茶したなー」と、ほんとうに忽然と思い出したりもした。なぜか、その時の話の内容も少し甦ってきて、Aさんの心境があまり変わっておられないことに気付いたりもした。もっとも、他の方は覚えておられなかった。  懐かしい人もあったが、大半はご縁が短い方(5年以内)が主流。そのせいか分級座談会で大人しいくて、ちょっとお通夜の雰囲気。緊張もあったのだろうが、どのような話題をだせればいいのか戸惑っておられるように思えた。教義の質問だったり、有り難いことをいわねば...

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不要不急

 大型台風が急転回して日本列島に接近する。連休中の不要不急の外出を控えるようにという注意喚起が続いている。  「壮年の集い」の開催前から心配したが、中止にする選択肢はまったくなかった。壮年の集いの真っ最中に近畿に上陸する予報で、列車の運休などで参加できない人もいるだろうとは思った。でも、これもまたよくあることだが、ノロノロとスピードが遅くなって、結局、法座中、直接の影響はなかった。  直接の影響はなかったが、2日目の午前で、西日本の人を中心に早めに帰宅されることになった。九州、四国、中国は、山口や広島の山陽の方もあれば、鳥取の山陰の方もおられたのだが、その方々が今回の幹事だったからだ。  もっともあとは大人の皆さん、各自の判断である。昨今の世間の流れからはズレているが、この世のことはなんとかなるだろうという思いがあるからだ。特急が運休なら在来線でもいいだろうし、たとえ列車や高速バスが動かな...

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苦戦

 華光誌の最終校を印刷所に渡す。  今号は、とにかく苦戦した。誌上法話は「正信偈講讃」の5回目。実は、かなり前にある程度まとめていたので、それほど手間はかからずに進んだ。体験記も続編で、しかもよくまとまった内容なので問題はない。他には、真宗法座、アメリカの家庭法座、そして北海道聞法旅行と感想文が多かった。特に北海道は充実した内容だったので原稿の量は多く、いつもり増頁になった。ただの感想文はどうしても似かよった内容になるので、少し配置などに工夫が必要だった。  ぼくも、アメリカ家庭法座の記事を書くことにした。既存の感想文だけなら全体像が分からないからだ。2頁1段と、決して長いものではないのが、うまくまとまらず手こずった。ただ感想文ではなく法座の雰囲気や内容なども伝えたいと思うと、なかなか難しい。それでも、まだここまでは予定どおりに進行。  表紙の写真を選び、説明文を書き、聖教のこころを書いた...

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ポテトサラダ

 連れ合いが仕事で、1週間ほど留守だ。  夜7時を回って、近所の食品スーバーに行く。夕食のメーンは、冷凍の作り置きがあるが、野菜類や果物がなかったので、少し買い出しへ。野菜の高値がまだ続いている。トマトもかなり高い。一人分なのでプチトマトにする。キャベツは比較的安かった。  このお店はよく流行っているので、この時間になるとお総菜はもうきれいになくなってる。まばらになった売り場だったが、お総菜の一角に、たくさん売れ残っている商品があった。  ポテトサラダだ。  なるほど、皆さん、敏感だ。不幸にして、死者まで出た。初めて0-157を耳にしたときのことを思いだした。あの時は、カイワレ大根が原因だと言われて、ちょっとした騷動になった。結局、カイワレ大根ではなかったので、時に大臣がカメラの前でカイワレのサラダを食べるなどして安全宣言もした。それにしても、報道の影響は恐ろしいものだ。  今回もどうやら...

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だんだんと

 このところ毎週、運営委員長のRさんと華光大会の打ち合わせをしている。  喫緊の仕事は、華光誌の編集と、16日からの壮年の集いであるが、11月の華光大会の案内も準備していかなければならない。  講師の選定や依頼、総会の打ち合わせの他に、「伊藤康善師五十回忌法要、増井悟朗師三回忌法要の集い」を併修することになったからだ。  華光大会は11月3日(祝)4日(土)5日(日)の3日間、九州支部が当番で開催されるが、4日(土)昼座には、法要と法座をもつことになった。このところ3年連続である。一昨年は、増井悟朗先生を偲ぶ会、昨年は、一周忌の集い、そして今年は、伊藤康善先生の五十回忌と、意義ある年忌が続くことになる。  ただ今年は、食事会や懇親会は行わず、夜座はしっかり総会を持つことになった。こちらも相談を要する課題が多いからだ。  伊藤康善先生を偲ぶといっても、もう先生の直接の薫陶を受けた方は十指にも...

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へとへと

 たいへんなことになっている。  今年の4月いっぱいで、15年近くお世話になっていた歯医者が廃業された。もう80歳をすぎて、これ以上責任を持てないということである。  名医だった。どんな歯も抜かれない。ぼくは、上の前歯に問題を抱えている。はたちの時、歯並びが悪くとすぐに腫れる前歯を抜いかれたあと、大金をかけてブリッジにしてもらった。ところか、この仕事があまりよくなかった。そこがトラブルになって、今の歯医者にいくことになった。決して抜かない。まったく痛くない。もうダメになったものを、何年も持たせてくれていた。行くたびに、「いい歯をこんなひどいことにして」と憤っておられたが、ここ5年間は毎回、「もう限界やな。他の歯医者なら2本、下手したら3本は抜かれるなー」といのうが口々だった。「親不知も、普通なら抜くけど、ぼくは持たせるよ」といってくださっていた。第一、お金がやすかった。いらないことは一切な...

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充実した10日間

  しばらくブログを休んだ。  分かっていたことだが、8月下旬から多忙の日が続いた。連続で法座や研修会があったのだ。8月の華光誌輪読法座のあと、土曜・日曜日は「東京支部法座」。切符は京都途中下車で、火曜日~木曜日の2泊3日は、「広島での真宗カウンセリングWS」、戻ってすぐ、月末の会計の処理。9月にはいって、金曜日に会計月次と「本典学習会」があり、土曜日は大谷本廟の部屋をお借りして法事、日曜日は聖典講座。その間、教案の準備もあるし、華光誌の原稿を整理手直し、月曜日中にある程度、渡す予定になっていた。今回は、アメリカ布教や北海道聞法旅行の特集号で、増ページになっている。  行事が続くと、その分、味わったことや分かち合いたいことが沢山生れる。また8月に見た映画や講演でも随分、刺激を受けた。奈良博での「源信展」も、とてよかった。結局、あれやこれや、いろいろと書きたいネタが増えたのだが、逆...

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サルの行方

 京都市内でサルが出没している。最初、発見されたのは二条城、そして西本願寺。それが梅小路公園と続いて、近所の住宅街で捕り物があった。ニュース映像で、梅小路公園近辺の見慣れた住宅街が映し出されて、びっくりした。  午後から梅小路公園に近い七条大宮のヘアーサロンへ。カットしてもらいなから、なんとなくこのサルの話題をだしたら、「実は、早朝、公園をジョギング中にサルと遭遇しんです。観光客も多いエリアだったので、ちょっと迷ったけど110番したんですよ」とのこと。えー、あなたが、このあたりの最初の目撃者だったのですか。まもなくして区役所の広報車が、窓を締めたり、不用意に刺激しないことなどの注意喚起があったという。  そしてすぐに発見されて、大捕り物となったのだが、敵もサルもので捕まらず、いまも行方も分からなくなっている。それにしても、かわいそうなのはサルの方だ。こんな市街地に出てきて、何もしていないの...

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