水びたし

 想定外のことがおきる。  アメリカ布教の前に、バタバタと日々を過ごしている。準備だけでなく、訪米までに、すませておく仕事もある。  今日は、午前中に自力整体にいき、ドルを交換し、国際郵便を出す計画だ。午後は、散髪の予約、お土産などの買い物、夜には教案づくりを計画していた。  ところが、予定どおり進まない事態が起こる。  朝、連れ合いが洗濯機を回していた。洗濯が終えたところで、あたりが水びたしになっているではないか。お米やお酒もおいてるが、慌てて退ける。最初、洗濯機の排水管がズレているのだと思った。ところが洗濯機本体に異常はない。排水管が詰まっているのだ。  その元を尋ねるべく、外の排水口を調べる。排水口いっぱい澱んだ水が溜まっている! これはまずい。2階では、明日の準備のために、便所掃除がされているが、すくに止めてもらった。業者に連絡し、専用の車を手配して汲み取ってもらうことになった。 ...

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『人生フルーツ』

『人生フルーツ』を観る。  東京では昨年から評判になっているが、京都はこの5月からやっと映された。1日1回上映なので、連日、立ち見がでる盛況ぶりだ。  愛知県の春日井市のニュータウン。自然と共生する街づくりをされている老建築家夫婦が主役だ。その立ち居振る舞いが、まったく素敵だ。自然と共にいき、衣食住を整えて、かつ無理なく生きておられる姿が、共感を呼んでいる。  実は、市井の老夫婦の晩年(どちらかの死まで)を地道に追いつづけるドキュメンタリー映画を、最近よく観る。昨年ならば、山口の山に住む夫婦と家族の25年を追いかけた『ふたりの桃源郷』、お隣の韓国でヒットした『あなた、その川を渡らないで』もそうだ。こちらは98歳と89歳の純愛物語。けっこうジーンとなった。  その2本と比べると、人生フルーツの二人には、生きる指針というか、哲学的なよりどころがかなりはっきりしていて、それが凛とした生きざまにつ...

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寺院布教

   大阪西成の本派寺院への3年続けての出講。電車で行って、父の故郷である芦原橋駅周辺をプラプラしながら、歩いてお寺まで向かう。  こじんまりした本堂。昨年、少しワークをやり、そのあとのやりとりがまだ頭に残っていた。     一方的に説教する布教法は、もうとうに限界に達している。結局、知識(正しい教義)のやりとりか、阿弥陀仏の慈悲を、先祖や親(亡き人)をホトケとして、その慈愛に共振させるような感情的な説法が幅を利かしている。かといって、話し合い法座と銘打っても、手詰まりなのが現実だ。さまざまなワークができても、その後の手立てが分からないのが、今日の浄土真宗の現実ではないだろうか。結局、法要と法話の2本立てから、脱することはできていない。  人数も20名以下と手頃、今回は、おもいきって法話はせずに、こちらからの質問を通して、皆さんに答えていただくことか...

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西本願寺花燈明

  その伝燈奉告法要を記念行事として、「西本願寺花燈明」とネーミングして夜間の特別拝観が行われていた。去年のライトアップは、御影堂や阿弥陀堂をスクリーンにしたプロジェクション・ マップング。単純なライトアッブの飛雲閣は幻想的ではよかったが、ただ外見だけなので、「うー ん」という感じ。かなり投資はしたらしいが、評判はどうだったか。  ところが、今回は国宝の唐門や国宝の書院の内部の夜間拝観である。それが、「とてもよかった!」という興奮気味の声を聞いた。地元の新聞に「いちげんさん、大歓 迎どす」という広告チ ラシまで入っている。 ということで、ぼくが行けるのは、今日しかないという日(第9期の最終日)を狙って、本山へ。すでに夕陽が沈んで、夕焼けが東寺を染めていた。龍谷大学の門からはいっていくが、時間ちょうどにいったが長蛇の列だ。もう前から整理券の配布が始まっていた。それでもだいたいの目安...

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常に求道者でありたい

 京都駅の新幹線ホームには、西本願寺の「伝燈奉告法要」看板広告が掲示されている。  親鸞聖人が明かにされた真実の法燈が確かに受け継がれて、いま、ここまで届いてきているのである。その受け継がれていく真実の燈火とは何々か。伝えるべき燈火とは? それをお考えになるのがご門主のお仕事なのだろう。  同時それは、私達ひとりひとりにも同じ問いが投げかけられている。私が受け継ぎ、この胸に燈していただいた法燈とは、一体、何なのか。各々に、それがどんな形で私に届けられているのだろうか。  もちろん、弥陀の本願を発したお念仏のお心なのだが、それは法蔵菩薩さまの願いを源泉とするものだ。すると、常のそのおこころ、その精神に根ざし、そこから離れないのである。ならば、それがわが胸に届いているならば、不法懈怠の虚仮不実の身ではあっても、常に求道者として歩み続けたい。道を尋ね、真実を求め、歩み続けていきたいのである。  ...

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鶯の聲

 鶯の 聲を聞きつる あしたより       春の心に なりにけるかも  良寛さんの歌だという。  父の書は、一点ものが多い。ぼくは、これに覚えがない。  でも、「仏法のことではありませんが、これでも味わえます」と、この書を前に、父が法話をしたというのである。  確かに、ウグイスは、「ホーホケキョ」、「法、聞けよ」、と鳴きますからね。  帰路は、高山駅で、名人の作品を撮影した。  この前で写真を撮影されている方もありました。

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高山支部法座

初日の参加者は寂しかったが、2日目は、富山や長野からの初参加者がある。別院からも僧侶の方が2度目のお参り。最高齢は100歳。しっかり座談でも発言される。そして、若い(学生世代)方が、熱心に聞いてくれるものだからエネルギーとなった。外からの参加者のおかげで、いい座談会になったようだ。  いつものことだが、座談会を苦手とされている。しかし今回は、フリーではなく、テーマを設けて尋ねた。たとえば「浄土真宗で一番大切なものはなんですか」とか、「ご自分の聞法のきっかけを教えてください」。そして、「いまのご自分の悩み、困っていることでも、もしくは課題にしているを教えてください」という問うていくのだ。  これが予想以上に活発でよかった。  高山支部が出来て20数年経過したが、その歴史を聞いているようで、その間にも、実にさまざまな出会いがあり、そして別れがあり、ご縁があったことを改めて教えられた。 ...

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『ヒトラーの忘れもの』

  アカデミー賞受賞関連品が、数多く上映される季節になった。  映画界の最高の栄誉のように錯覚されかちだが、ハリウッドが世界を席捲していた時ならいざしらず、所詮、英語圏(原則、あくまでもハリウッド製作で、ロサンゼズルでの上映がされているなど)の映画しか対象にはならない。しかもアメリカ人は字幕で映画を見るのはキライなようで、古代の中国が舞台で、俳優は中国人でも、みんな映画を喋っている。妙なのもで、日本では吹替え映画は子供向けのよう思われがらなのが、対照的だ。  それはちょっと余談だが、英語圏の以外の映画は外国語映画賞という分野だ。各国代表から、さらに5本がノミネートされて、本作『ヒトラーの忘れもの』はデンマーク代表。  これがハラハラと、観ている者も肩が凝るような緊張感たっぷりの映画だった。  第二次対戦直後、小国であるデンマーク人が、支配層であったナチスドイツに対して懐いていた感...

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現生十種の益

 伝道研究会も「得益篇」にはいり、「現生十種の益について」だ。  親鸞聖人は、『信巻』で、 金剛の真心を獲得すれば、横に五趣八難の道を超え、かならず現生に十種の益を獲。なにものか十とする。一つには冥衆護持の益、二つには至徳具足の益、三つには転悪成善の益、四つには諸仏護念の益、五つには諸仏称讃の益、六つには心光常護の益、七つには心多歓喜の益、八つには知恩報徳の益、九つには常行大悲の益、十には正定聚に入る益なり。  といわれた。浄土真宗では、人間の欲望を満足させる一般の現世利益を否定するので、現世利益和讃やこの現生十種の益にしても、どうも軽く見がちである。この文にしても、「横に五趣八難の道を超え」という横超で迷いの根切れがされたところもすごいのだが、その後に「必ず」と言い切っておられる。もちろん、他力信心の法悦の内的光景を述べられたもので、一般の攘災招福的な信仰や物質的な利益や単なる道徳的な規...

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真宗法座の集いのご案内

   5月20日(土)13:30~21(日)16:30に、第15回の真宗法座の集いを開催します。キャンセルがでて、まだ定員に達していません。遠近各地から、初参加者も含めていろいろな方が集っておられます。特に今回は、かなり新鮮な顔ぶれです。初めての方が7名もおられます。まだ大丈夫です。皆さんも、ご参加されませんか!   http://keko-kai.la.coocan.jp/event/2017/detail/05/shinshuhoza2017-5.htm  大きな行事では、参加者も多く、また出入りも激しいので、分級座談会でひとりの方とじっくり関わるということが難しのが現状です。それで、人数を絞り、出入りもなくして、2日間、浄土真宗の原点に帰って、膝詰めで念仏讃嘆する集いを開くことにしました。法座の進行だけでなく、法座の運営も、みんなが少しずつ協力しながら進めていく、...

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仏教入門講座「ブッダとは誰か」

  今年も、佛教大学の一般公開講座の「仏教入門講座」を受講している。4月から始まったが、相変わらず、イスが足りなくなるほどの盛況ふり。定年後の年代が中心である。 昨年は、大乗経典の総花的な話だったので、高野山大学の教授から窺った「密教経典」の話が面白かった。ほとんど知らないことばかりだからだ。今年は、「教えを説く人、教えを聴く人」というテーマであるが、「仏・法・僧」についての講義となるようだ。昨年は、高野山大学だけでなく、文教大学学長の平岡先生などが登壇されたが、今年は、佛教大學の仏教学の先生が担当される。  4月からは、まずは「ブッダとは誰か」と題して、吹田隆道先生の講義を聞いている。やはり生で聞くのは書籍では味わえない面白さがある。(録音禁止)残らないので、遠慮なく、大御所である中村元先生の研究の誤りを面白おかしく批判をされていた。しかし偉大なベースとなる先行研究があるからこそ、それを...

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ささやかなこと

  広島の会場に隣接する公園に、藤がまだ咲いていた。下がり藤である。  この公園では、3月中旬にもう桜が満開だった。もしかして梅かと思うほど、早咲きだった。   それもいまや新緑てある。ふとみると、小さなかわいい実がなっていた。  食用のさくらんぼとは品種が違うそうだが、これもやはりさくらんぼである。  ささやかな話題。

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