沖縄の旅(2)~ひめゆりの塔

白人の姿の他は、観光客がまばらだった海軍司令部壕から、ひめゆり塔へ。ここにくると周辺も有名観光地の風情となり、ベタな土産屋が並ぶ。  小説や映画であまりにも有名な「ひめゆりの塔」だが、「塔」といっても、実際は小さな石碑が立っている。外科壕跡を挟んだ奥にあるのは慰霊碑(納骨堂)だが、いまではそちらがメーンに思われているようだ。   海軍司令部壕の展示で、1950年の素朴な石碑の写真を見た。ほんとうの意味での慰霊の碑である。(右の写真→)  ひめゆり塔は、沖縄戦末期に陸軍病院第三外科が置かれた壕の跡に立つが、ひめゆりとは、学徒隊員の二つの母校の学校誌に由来するという。  今回、このような慰霊碑が、最後の組織的激戦地の南部には非常に多くあることを、初めて知った。この悲劇が何度も映画化されありして、沖縄戦の過酷さや戦争の悲惨さを象徴するものとして、もっとも有 名となったということだ。  1945年...

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沖縄の旅(1)~旧海軍司令部壕

沖縄戦は、日本国内の唯一の地上戦である。圧倒的な戦力差の前に、日本軍にはアメリカ軍を撤退させる力もなく、沖縄の民間人を犠牲にした日本側の玉砕戦でしかなく、本土決戦を1日でも 引き延ばすだけの、いわば捨て石でしかなかったのだ。 本島南部は、組織的抵抗の最後の激戦地である。その遺構の一つが、旧海軍司令部壕だ。http://kaigungou.ocvb.or.jp/shisetsu.html 昭和19年、撤退を続けた日本軍の最前 線となる沖縄の軍備を強化し、飛行基地(那覇空港)を守るための防空壕のために掘られたものだ。ほとんどがつるはしなどを用いた手作業である。そのつるはしも展示されて いた。 壕入口階段は100段あり、約20mの階段を降りると、迷路のように枝分かれした全長約450mの通路が縦横に張りめぐらされた壕内へと続いていく。わずか60年前には、まだ何千という遺骨があった場所を進む。 重要...

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聖典講座~定善(2)宝樹・宝池・宝楼観

 4、第四観・宝樹観[樹想]【十二】   地想観が成就したら、次に極楽の宝樹を観想していく。 ・宝樹は、七重の並木として繁り、高さは八千由旬、その枝葉は二十五由旬に広がり、金、銀などの七宝の葉と花を具足し、さらにそれぞれがさまざまな色彩の光明で輝いている。その枝は真珠のついた網で覆われ、その網と網の間には、華麗な梵天城のような宮殿が並び、多くの宝石で着飾った童子が並び、光輝いている。 ・またその宝樹には、さまざまな美しい花が咲き、多くの果実が生まれ、そこから発する光明は、一切の仏事を映現し、また十方仏国を顯す。  ・同じように、幹、枝・葉・花・果を次第して観ぜよと述べられる。  5、第五観・宝池観[八功徳水想]【十三】  次に、極楽の宝池を観ぜしめる。  ・極楽には八種の池があり、それぞれが如意宝珠より噴出した十四の流れとなり、黄金の川に沿って流れ、七宝の色彩を輝かせている。その...

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聖典講座~定善(2)水想観~地想観

 2、第二観・水想観(水観)【十】  水想観も、仮観であるが、次の第三地想観のための準備段階の観法である。すなわち、この世の水から、氷を通して、浄土の瑠璃の大地を観じていく方便観である。  ・水の清く澄みきった様子をはっきりと心に想い描き、心を乱さない。  ・その水が氷になった様子を想い描く。  ・その透き通った氷が瑠璃であるという想いをなす。  ・極楽世界の内も外も透き通った瑠璃の大地と、観ずるようになる。  ・その大地は、七宝で飾られた八角形の黄金の柱で支えられ、その柱のそれぞれの面は宝玉で飾られ、それぞれが千の光で輝き、その光は八万四千の色があり、それらが、瑠璃の大地に映えて、千億の太陽を集めたように光輝いている。  ・瑠璃の大地には、黄金の道が縦横に通じて、七宝で仕切られている。その一つ一つに五百色の光があり、光明の台となる。  ・台の上には、千万もの楼閣がそびえ、その両側には華と...

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聖典講座~定善(2)日想観

  『観経』も前回から、正宗分(本論)に入った。韋提希夫人の要請に応じ、末世の衆生のために、浄土往生の方法が段階的に説かれていくのだが、善導様は、(1)定善十三観と(2)散善三観(九品)とに二分科されて頂かれている。  まず定善十三観である。息慮凝心-精神統一をして、淨土や阿弥陀仏などを観想する十三の観法で、第一観~第七観が依報観(浄土についての観法)、第八観~第十三観が正報観(阿弥陀仏や聖衆方についての観法)である。そのうち、今回は、第一観~第六観を窺った。 1、第一観[初観]・日想観(日観)【九】  まず、浄土についての観法が述べられる依報観である。依報とは、衆生の生活の依り所となる生活環境のことで、国土のことである。ここでは、阿弥陀様の極楽浄土のことである。そのうち、第一と第二は、この世界の日没や水を手がかりとするので、依報観の中でも仮観、つまり方便観である。中でも、日想観...

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10月の 「仏書に親しむ会」

  「仏書に親しむ会」は、「非僧非俗のこころ」に入って、「専修念仏への弾圧」のところを読む。   念仏停止(ちょうじ)というが、比叡山でも念仏修行はなされている。ここで停止されたのは、法然様の「専修念仏」である。ただ念仏一行で、その他の行、(行としでき)菩提心さえも否定し、老若男女も問わず、遊女や盗人までが帰依するのだから、旧仏教側、真面目に修行している僧も、許せなのは当然だ。  「ではなぜ、念仏一つで救われていくのですか」、皆さんに問う。お念仏にどんなお徳があり、またなぜ、念仏一つが選ばれたのかである。  すると、急に静かになって反応がない。いつものことだが、少し変わった角度から(別に変わっていないが)質問すると、皆さん、途端に静かになる。決して、試験があるわけでも、正解を覚えることでもない。しかし、ここはよくよく考えてもらいたかった。「ただ有り難い、結構だ」というだけでなく、...

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平日の東海支部法座

 今回の東海支部法座は、平日の開催。しかも昼間である。東海支部は、現役で働いている、会社や役所勤めの男性が多い。参加者はきっと少ないというのが、お世話役の読みで、弱気なメールも来ていた。ところが、蓋をあけてみると、予想の以上の参加者がある。懇親会にも、予想の3倍の参加者で会場はギュウギュウ。 最近の支部法座の中では、いちばん多かったかもしれない。有給を取った方、平日でないとこれない方に、久しぶりの方や初めてお会いする方もあった。懇親会でも(テープルの半分の方だけでしたが)、いろいろとお話がきけてよかった。一人でもご縁が深まることを願うばかりである。  ご法話は二席に分けたが、いろいろと話題も多かったので、かなり長くなった。 「如来の作願をたづぬれば  苦悩の有情を捨てずして  廻向を首としたまいひ  大悲心をば成就せり」  親鸞聖人『正像末和讃』をいただいた。  なぜ、阿弥陀様立ち上がらね...

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映画『国家主義の誘惑』

 ドキュメンター映画『国家主義の誘惑』を見た。   http://kiroku-bito.com/nationalism/   明治維新から今日まで(すなわち150年)の日本社会を俯瞰し、日本人の天皇観や憲法観、そして歴史観はどのように形づけられて、今日まで形成されてきたのか。それをわずか54分という時間制約の中で正面から取り上げている、フランス製作の作品だ。『天皇と軍隊』(これもとても面白かった)の渡辺謙一が監督だ。  憲法9条2項の削除ではなく、9条はそのままで、新たに3項を加えて自衛隊(国防軍)を明記する改憲を押し進めたい安倍首相と、それを阻止するために退位表明されたた今上天皇(憲法に定められた「国民統合の象徴」として役目が果たせなくなったことを強調)の関係も、たいへん面白かった。  意識する、せずにかかわらず、ぼくたちは歴史的な制約の中に生きているということ。そ...

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台風の余波

大分開催の法座は、これで4回目。この時期に自然災害が多い。直接の影響はなかったが、最初の年は御嶽山の噴火が起る。2年目は、熊本地震で、大分にも震源が拡がり、延期。そして、今回は、非 常に強い勢力での台風の接近だ。行きは大丈夫でも、帰路は影響を受けるだろうと覚悟はしていた。参詣の皆さんの帰りも心配だった。   幸い台風は、九州に上陸せず、規模の割には被害は最小限に止まったようだ。そ れでも、宮崎や大分では、1日で250~300㎜の雨が降り、昼頃には、風もかなり強 かった。  大分駅前の会場は、施設も新しく立派だ。しかも避難所に指定されていて、安心できる施設。 風雨が強い昼間には動かず、台風は過ぎ去るまで法座。おかげで終了の頃には、晴れ間もみられ、皆さんの帰路には影響はなかった。ただぼくは足止めとなる。午後から広島以降の新幹線が止まることが決定していたのだ。日曜日の朝に運休が決まったので、駅で...

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九州支部法座 IN 大分

  今月の九州支部法座は、大分法座。非常に強い勢力の台風が接近中で、開催も心配されたが、結局、予定どおり開き、無事終えることができた。  参加者は多くなかった。でも、じっりく座談会をというメンバーでもなかった。座談中心にしてもよかったが、皆さんに相談したところ、特に反応もなく、法話(講話)中心の法座に切り換えた。高齢者の方が多いと信仰座談会は難しい。皆さんの声が聞こえないからだ。マイクを使えば解決するという問題でもない。座談会の慣れもあるし、ただ自分の考えを一方的に話し たいだけの方もいるかたらだ。そんな人でも一対一ならいいのだか、多人数の車座になったこのことは、課題として残っている。これには、法座を推進していく人が、聴く力を身につける必要もあろう。  というわけで、今回はご法話(講話風)を中心にした。浄土三部経 のあらましである。もちろん、すべてを話す時間はないので、そのダイジ...

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「日本の国体と憲法九条」~白井聡氏の講演

   西本願寺系の「念仏者九条の会」と「大谷派九条の会」の合同全国集会が、七条油小路の「同朋研修センター」であった。  講師は、京都精華大学の白井聡氏。永続敗戦論で名を馳せた新進気鋭の政治学者である。今月、彼も出演している『国家主義の誘惑』というドキュメンター映画を見たところで、講演を楽しみにしてい た。  テーマは、「日本の国体と憲法九条」と題した講演。    国体の維持は、戦前なら天皇制であり、それが戦後、国体維持のために、憲法九条とアメリカ従属の道を歩むことになるのだが、結局、天皇よりアメリカがその上位にきた必然的な背景を聞かせていただいた。敗戦直後に、アメリカにつくか、ソ連につくか(中立もある が現実的は難しい)の中で、アメリカ側に付いことはある意味よかったかもしれない。世界最大の経済大国、軍事大国、超大国のアメリカに依存しない国はないといってもいいのだが、日本...

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メガネ

 2カ月ほど前、懇親会で、元連れ合いが持参したブラジルの強烈なお酒を呑んでいたら、突然、メガネが折れた。おお、ブラジルからの呪いなのか。びっくりしたが、代わりのメガネで過ごしていたが、どうも片方が見づらい。PCを見たり原稿をチャックすることが多いので、緩めの度数にしてもらっていたからだ。  最近は、コンタトクが主になっていることもあって、10年ぶりぐらいにメガネを作り直すことにした。前は京都北山にあるOBJというお店で作ったものだが、今回は別のお店を探した。  かなり目が悪い。当然、レンズも厚くなるので、薄型レンズに比例して値段も張るのは覚悟していた。  ショックだったのは、この年でまだ目が悪くなっていることだ。さらに、使わないと目の筋肉もサボるということだ。片方が緩い度数だったので、そちらの目が怠けていて、ほとんど片方だけで見ていたという。筋肉もサボるが、目もサボるのか。これに、またショ...

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«彼岸のお参り