山伏弁円さまの墓所

  山崎町に弁円さんのお墓があることは、最初にお参りした時から聞いていた。しかし、これまでご縁がなくて、初めてのお参りだ。  山伏弁円、板敷山や稲田の草庵に乗り込み、親鸞聖人を殺害しようとするも、聖人に姿やその態度に接して、その場で深く懺悔し、そのお弟子になられた「親鸞伝絵」のエピソードは、あまりにも有名だ。親鸞さまも、「明法御房の往生のこと、おどろきもうすべきことにあらねども、かえすがえすうれしくそうろう」とお手紙で述べられた明法房を指すともいわれている。  聖人のもとで懺悔回心された時の弁円さんのお歌が  「山も山 道も昔にかわらねど かわりはてたる わが心かな」  まさに獲信の歌である。  その弁円さんのお墓がこの五輪の塔である。でも、何故、関東(常陸の国)の弁円さんのお墓が、兵庫県山崎町にあるのだろうか。不思議に思っていら、ここがお母様の出身地であり、彼は播磨公弁円と称されていたと...

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収穫のあった寺院布教

2年半ぶりに西光寺の法座にお招きいただく。春の別修永代経法要は3日間の法座、これは5年ぶりだ。5年前に、この法座で連れ合いと出会ったのだから、その意味では懐かしい。今回も夫婦でお邪魔することになった。彼女は飲み要員でもある。2日間、何時まで付き合えて、かつ法話でも居眠りしないという、耐久聞法(?)である。   今回は「イキイキした法座を共に創造しよう」を大きなテーマに、「何を、どう、何故、聞くのか」を問う法話を考えた。一方通行ではなく、皆さんとも交流しながら、深めていく法座にしたかった。  今年は初日が日曜日だったので、大勢のお参りだ。それでもこちらからいろいろと質問しながら、その出てきた答えにそって話を膨らませていった。「浄土真宗では一番何が大切だと思いますか」とか、「何故、聞法しておられるですか」とか、「何を聞かせていただくのですか」といった具合、大きな問いをだす。思った以上...

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イキイキした法座を、共に創造していきましょう

 京都支部法座をあえて、明日から3日間の寺院布教にお招きいただく。 華光会の永代経法要を前で、日程はハードだが、とても楽しみである。  事前に寺報に掲載される巻頭の言葉を書いた。  結局、華光の集いであろうが、寺院布教であろうが、ぼくの法座に臨む姿勢、態度のようなものである。3日間、楽しみである。    *******************   4月の別修永代経で、皆さまとの2年半ぶりの再会を心待ちにしています。  ところで、皆さんは、お寺の法座をどう思っておられますか? 最近、ご講師の力量は上がり、知識も豊富、教義の裏付けもあり、話術も巧みな先生が増えています。でも、それに伴い法座が活性化されているかというと、そうともいえません。法座が、立派な先生の「結構なお話」を聞く講演会か、教義の勉強会のようになっていませんか。  法話という伝道形式は、一方的なコミニケーションです。しか...

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四十八願のこころ(13)第二十二願

「たとひわれ仏を得たらんに、他方仏土の諸菩薩衆、わが国に来生して、究竟してかならず一生補処に至らん。その本願の自在の所化、衆生のためのゆゑに、弘誓の鎧を被て、徳本を積累し、一切を度脱し、諸仏の国に遊んで、菩薩の行を修し、十方の諸仏如来を供養し、恒沙無量の衆生を開化して無上正真の道を立せしめんをば除く。常倫に超出し、諸地の行現前し、普賢の徳を修習せん。もししからずは、正覚を取らじ。」(第二十二願・還相回向の願)  二十一願からは、浄土に生まれ仏にとなった者に対するお誓いとなります。浄土でいただく勝れたご利益といってもいいですね。  中でもこの二十二願は、その中心となる、とても大切な願です。随分、難しい言葉が並んでいます。親鸞さまのお示しを頂かないと、私達では、阿弥陀さまのお心を窺い知ることはできません。  まず、最初に、浄土に往生したものは、その一生を終えた次生には必ず仏の位を補う、つまり必...

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『マン・ダウン』~戦士の約束~

 『マン・ダウン』~戦士の約束~を観る。  冒頭、何かの作戦なのか。二人の男が廃墟となったビルから息子を救出するも、出口で敵に囲まれてしまう。    兵士が、前線の部隊の責任者に呼び出されて事情を尋ねられている。物語は、この男が海兵隊に入隊、訓練、美しい妻と元気な男の子の幸せを家庭、部隊の友との友情、そしてアフガン前線での任務作戦、さらに冒頭の場面につながる「作戦」と、場面や時間軸が行ったきりきたりしながら映画は進行していく。  最初は、ちょっと冒頭場面がどうつながるのか分からなかった。しかし、物語が進むに連れて、バラバラだった時系列で整理されてつけて、事件の内容がはっきりとしくる。幸せの家庭にもいろいなきしみがある。そして、冒頭の場面が、衝撃的なラストを迎えるという展開だ。  戦争のある事件によって、心的外傷後ストレス、いわゆるPTSDを抱えて苦しむ、元海兵隊員の悲劇を描いた作品だが、と...

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真宗カウンセリング研究会「総会」

 今年の総会で、ここ4年間続いてた会計の疑念が、解消された。その意味では、心機一転頑張ろうという気持ちにはなれる。  ただ、その余波で事務局だけでなく、会計、パンフレット、会員管理と、ほぼすべての業務を引き受けることとなった。  特に会計はいろいろあって立て直しがたいへんだった。  昨年10月に、任期半ばでの前任者の退会をうけて、臨時で行うことになった。小さな所帯なので忙しくないが、懸念だった「ゆうちょ通帳」を作製したり、2年ぶりに会費請求をしたり、支出を押さえるたとめにパンフレットや会報を自前で作製したりと、とにかく仕事が集中した。  でもその甲斐あって、一昨年、昨年と毎年7万円近く続いた赤字を、一気に解消することができたのは、うれしかった。不明だった「通帳」もできて、お金の流れも明確になった。会員整理でかなり会員数は減ったが、その分、新加入の方もあって、これからが活性化されていく予感も...

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隠れた桜(2)~仏光寺を観ながら

 仏光寺は、門の側にある染井吉野と、御堂の横に2本のしだれ桜がある。いつもは静かなお寺も、今日は華やかだ。境内には、洒落たカフェ、芸術系大学のグッズのショップが出来ていて、お客が増えていた。    ところで、京都は、桜の季節、遠近各地から観光客が押し寄せて、宿を取るのもたいへんである。例年なら、三月末には咲き だし、四月上旬に満開を迎える。  ところが、今年の開花は1週間以上は遅かった。開花後も気温が低く長持ちして、4月中旬まで楽しめた。  が、例年を見越し、3月末に食事の予約をされた方はがっかりだった。しかしそこも自然のなせる技で、人間が関知できないところに値打ちがある。ところが、桜が咲いていないことを怒るSNSや、桜を売 りする料理屋へ苦情が多数あったという記事を読んだ。  残念だと愚痴がでるのが普通だろう。しかし怒りをぶつけるとなると責任転換も甚だしい。サーピス過...

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阿弥陀経(2)十六羅漢

  今月から本文で、まず「序分」に入る。序分とは、お経の序たる部分で、一般の序章にあたる部分だ。ここは阿難尊者のお言葉である。 詳しくは、証信序(通序)といわれ、全てのお経にほぼ共通した部分。この説法が信ずるに値する証拠を挙げられるが、それが六事成就である。(なお、阿弥陀経には、発起序がないことは、前回解説した)。  六事とは、 一、信成就=「如是」 かくのごとく 二、聞成就=「我聞」 われ聞きたてまつり 三、時成就=「一時」 ひととき 四、主成就=「仏」  仏 五、処成就=「在舎衛国祇樹給孤独園」 舎衛国の祇樹給孤独園に在しまして  舎衛国とは、コーサラ国の首都。マガダ国(王舎城)と並び当時の二大強国で、波斯匿王が治めていた。 その中に「祇樹給孤独園」-舎衛国の祇陀(ジェータ)王子、大富豪の給孤独園(スダッタ)長者の黄金を敷きつめる逸話から起ったので、「祇園精舎」と呼ばれている...

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浄土真宗と本願寺の名宝Ⅱ

ご本山の伝燈報告法要記念の、龍谷ミュージアムでの「浄土真宗と本願寺の名宝Ⅱ」に行く。  Ⅱとあるのは、昨年の秋に「Ⅰ」も鑑賞に行った。名宝展とあるので、本願寺の所蔵の国宝の名品も展示されている。が、なぜか西本願寺所有するのは、「本願寺三十六家集」とか龍大が所有の「類聚 古集」といった歌集ばかり。美術品としては超一級品かもしれないが、まったくお念仏の教えとは関係ない。もちろん、法宝も展示されているが、そのほとんどが末寺の名号や阿弥陀仏像であって、本願寺所有のものは少なかった。第一期と同様、歴代ご門主の肖像画が順番に展示されるのが、第1室のメーンである。  もっとも期間限定(1週間ほど)で、Ⅰ期は「鏡御影」、Ⅱ期は「安城御影」と肖像画は展示されるようだが、聖人直筆はなし。若き日の筆の「観無量寿経註」とか「阿弥陀経註」。せめて「清書本」でいいので「教行信証」といって、聖人ゆかりの著作ももっと惜し...

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新規開店!浅野屋洋食店

 今回の懇親会の予定はなかったが、浅野屋洋食店の移転を前に、お披露目を予たお話が舞い込んできた。移転後のオープンは先で、プレオープンもあるのだが、今回は、一番最初にお招きいたたいだ。  最寄り駅は、地下鉄の「今池駅」。3番出口をでると、徒歩で6分ほ ど。少し大通りからは離れているが、まっすぐずっと歩いて、最後右折をするだけなので、道は難しくはなかった。  父の揮毫した浅野屋ののれんも、「無碍道」の看板も引っ越してきている。奥に、4名・4名のテーブル席と、カタンターだけなので、前よりは少し小さなお店になっている。  引っ越し直後のたいへんな様子を聞いていたので、心配してながらのお邪魔したが、苦労の  甲斐あって、とてもきれいになっていて驚いた。特に、奥のスペースは、8名なら半個室のようになるので、こじんまりと使いやすそうだ。  最初の最初ということで、ワインも、泡、白、赤(イタリアの最高級ワ...

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東海支部平日法座

  名古屋での東海支部法座。地下鉄の栄駅からすぐに教育会館が会場。最初、かなり迷ったが、おかげで2度目以降はすんなり行けるようになった。が、今回も出口を間違って、少し苦戦。テレビ塔が見えなかったからである。  いろいろな思惑であって平日開催だ。週末は法座が目白押しのぼくにはとても有り難い。寺院布教では、平日法座は当たり前だが、参詣者は、年輩の奥さま方を中心に、リタイヤされた男性がチラホラという感じ。もっともお寺の場合、週末でも若い人が多い訳ではないが…。  華光の集いでは平日はないのでどんな顔ぶれになるか楽しみ。しかも、午後からではなく午前と午後の2座の法話だ。  案の定、午前は少な目。最初から、車座の机の配置。初めての方もや2度目におめにかかる方もおられた。法話は「何を」「どう」聞くのかで、午前と午後を通すつもりだっだが、急遽変更。例によって、最初から車座でのテーマでの分かち合...

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『浄土法門源流章』を読む

  浄土宗教学院の提携講座を受講する。  昨年は、法然聖人の『漢語燈録』に収録されている『類聚浄土五祖伝』で、3番目の善導法師、4番目の懐感禅師、そして5番目の少康法師まで読み終えた。  今年は何が始まるのかと思っていたら、『浄土法門源流章』だという。  まったく予想していなかった。浄土真宗では聞き慣れないお聖教だ。しかし『浄土宗全書』には収録されている。それにしても一般の講座向けとしては、かなりマニアックな選択だ。もっとも著者は、高名な凝念大徳である。ぼくもこのブログで、いま『八宗綱要』を読んでいると書いたことがある。『八宗綱要』がすごいのは、もう七百年前の著述であるにもかかわらず、いまでも仏教各派の入門書として読み継がれていることだ。手元にある講談社学術文庫のサブタイルは、「仏教を真によく知るための本」と書かれている。しかもそれがわずか29歳の時の著述というのだから、驚きであ...

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«京都府立植物園の桜